「ぶんせき」誌の記事ミニファイルが書籍になります。
『ぶんせき』誌をご愛読の皆様
日頃より『ぶんせき』誌をご愛読いただきありがとうございます。
現在『ぶんせき』誌編集委員会では、過去の『ぶんせき』誌の記事をとりまとめて書籍化する計画を立てております。
『ぶんせき』誌は日本分析化学会の機関誌であり、特に初学者にも親しんでもらえるよう、専門的になりすぎず、分析化学の関わる分野を俯瞰的にとらえた誌面作りを目指してきました。おかげさまで、これまで『ぶんせき』誌には、多岐にわたる分野からさまざまな話題をご寄稿いただいており、それらは『ぶんせき』誌の素晴らしい財産となっております。
過去記事の中には、最先端の話題とならび、分析化学諸分野の概説や分析作業の基礎など、いつの時代でも必要となる手ほどきが散在しています。さらに、それらには執筆者である現役の研究者自身の体験が織り込まれていることも多く、貴重な虎の巻でもあります。この財産を有効利用できないか、つまり、分析化学に携わる多くの入門者の目に触れるような形にできないかと考え、『ぶんせき』発の書籍出版の企画に至りました。
まずは、第一弾として、2011年から2020年までのミニファイル合計123記事を一冊の本にまとめる予定です。出版に際して、アマゾンのオンデマンド印刷(POD)サービスを利用することで、初期費用削減と在庫管理問題を解決しました。
『ぶんせき』誌掲載当時から数年が経過しているため、内容によっては取り巻く状況が変化していることも想像されます。しかし、分析化学の基礎に関する記事については、その心配はほぼ無用と考えました。そこで勝手ながら、『ぶんせき』誌掲載年を明記することで、再編にともなう本文の改稿を割愛させていただきます。4章は「最新のweb文献データサービス」ですが、これは2014年時点での最新であり情報が古くなっている箇所が一部ありますが、その点はなにとぞご承知おきください。執筆者の所属やURLは、その旨注釈を明記したうえで、掲載年当時のものとさせていただきます。さらに、出版コスト削減のため、内容の理解に差しさわりがないと思われるものにつきましては、カラー画像をモノクロ化させていただきました。ご執筆者の皆様方におかれましては、どうぞご了承いただきたくお願い申し上げます。
刊行された際には『ぶんせき』誌ホームページやメールマガジンにてご案内いたします。皆様におかれましては、ぜひお手に取り活用していただくと同時に、ご周知いただけますよう、お願い申し上げます。
『ぶんせき』誌編集委員会